挙式離れが加速する日本。「ナシ婚」を選ぶカップルのリアルな台頭と、変わりゆく令和の結婚観
結婚 式 しない 割合が、かつてない水準に達している。厚生労働省や民間調査機関の最新データが示すのは、従来の「結婚式=挙げるもの」という常識の崩壊だ。かつては人生の節目として当たり前だった豪華な披露宴や厳かな挙式を、あえて「選ばない」選択をするカップルが、令和の日本で確実にマジョリティへと近づきつつある。
この背景には、単なる若者の資金不足だけでは片付けられない、価値観の劇的な変化がある。多様なライフスタイルが認められる中で、結婚 式 しない 割合の上昇は、自分たちらしい生き方を模索する現代人の合理的な決断の結果とも言えるだろう。形にこだわらない新しいパートナーシップのあり方が、今まさに定着しようとしている。
2026年データが示す「ナシ婚」の現在地

最新の市場調査によると、入籍したカップルのうち、いわゆる「挙式・披露宴のいずれも行わなかった」層は半数を超え、過去最高を更新し続けている。かつては「ナシ婚」といえば経済的な理由や再婚といった特定の事情を持つ層が中心だったが、今やその裾野は全世代に広がっている。派手な演出や大人数を招くパーティーを避け、身内だけの食事会や、あるいは行政手続きのみで済ませるスタイルが日常の風景となった。
経済的リアリズムと「タイパ・コスパ」の壁

長引く物価高騰と実質賃金の伸び悩みは、若い世代の財布の紐をかつてないほど固くしている。平均して数百万円規模の費用がかかる結婚式は、彼らにとってあまりにも重い負担だ。「その資金があるなら、新生活の準備や将来の貯蓄、あるいは新婚旅行に回したい」と考えるのは極めて自然な流れだろう。時間対効果(タイパ)や費用対効果(コスパ)を重視するデジタルネイティブ世代にとって、一日限りのイベントに大金を投じることへの疑問符は、かつてないほど大きくなっている。
伝統的な「家制度」からの脱却と親世代の意識変化

かつての結婚式は、家と家との結びつきを周囲にお披露目するための「義務」に近い側面を持っていた。しかし、個人の尊厳や多様性が重んじられる現代において、親戚や上司を招いての形式的な挨拶回りに疲弊したくないと考える若者は多い。興味深いことに、親世代の意識も変化している。「子どもたちに余計な金銭的負担をかけたくない」「自分たちの好きなようにお金を使ってほしい」と、挙式を強要しない親が増えていることも、この流れを後押ししている。
「式はしないが写真は残す」フォト婚・スモール婚の台頭
完全に何も行わないわけではない。形を変えたセレモニーが人気を集めている。その代表格が「フォトウェディング」だ。美しいロケーションでドレスや和装を身にまとい、プロのカメラマンに撮影してもらうスタイルは、SNSでの発信とも相性が良い。また、本当に親しい数人だけを招く「マイクロウェディング」や、オンラインを活用したハイブリッド型の報告会など、従来の枠にとらわれない自由な選択肢が次々と生まれている。
ブライダル業界が迫られる「パラダイムシフト」
この急激な市場の変化に対し、ブライダル業界も指をくわえて見ているわけではない。従来のパッケージ化された高額なプランから、カスタマイズ性が高く低価格なプランへの移行を余儀なくされている。持ち込み料の無料化や、少人数に特化した専門式場の開発など、多様化するニーズにいかに寄り添えるかが生き残りの鍵となっている。もはや「一生に一度の晴れ舞台」というお仕着せのロマンチシズムだけでは、合理的な現代のカップルを惹きつけることはできない。
儀式なき結婚生活がもたらすメリットとこれからの課題
式を挙げないことで、新生活をスムーズに、かつ経済的な不安を最小限に抑えてスタートできるメリットは計り知れない。一方で、人生の節目としての「けじめ」や、周囲への感謝を伝える機会を失うことを懸念する声も一部には残る。大切なのは、周囲の目や世間の常識に流されることなく、二人が納得のいく形で新たな一歩を踏み出すことだ。形式がどうあれ、お互いを思いやるパートナーシップの本質が変わることはないのだから。 (出典: 結婚 式 しない 割合(Yahoo!ニュース))